【新作発表】ガンヴォルトってどんなゲーム?既存3作品を紹介

青いゲームコントローラー タツ研の過去記事

ドーモデス。タツヒコです。

皆さんは『ガンヴォルト』と言うゲームはご存知でしょうか?

昔懐かしいドット絵形式の横スクロール2Dアクションゲームでありながら、中二病チックなストーリーやキャラクター、そして何よりこだわりのBGMが魅力のシリーズです。

しかし如何せん、まだ知名度が低い!!

というわけで今回は...

  • ガンヴォルトってどんなゲーム?
  • ガンヴォルトシリーズの変遷を知りたい
  • どのタイトルがおすすめ?
  • アクションゲームだけど簡単?それとも難しい?
  • 新作はどんな感じの内容になりそう?

これらの内容についてお答えしていきます。

「ガンヴォルト」シリーズとは?

2014年に「インティクリエイツ」と言うゲーム企業から発売された2Dアクションゲームです。

インティ・クリエイツはかつてCAPCOMの代表作『ロックマンゼロ』シリーズの開発を担当していた下請けメーカーで、

他にもバンダイナムコ、セガ、ATLUS、ソニーなどのゲーム開発を行っていた経歴があります。

本作はそのインティ・クリエイツが“オリジナル作品”として初めてリリースされたタイトルになります。

2022年現在まで3タイトル(+α)がリリースされています。新作が今年2タイトル発売予定です。

シリーズのあらすじ

“第七波動(セブンス)”と呼ばれる超人的な力を持った人類が現れ始めた近未来の時代。

大企業・皇神(スメラギ)が能力者を管理下に敷くことで国内の平和は保たれていたが、
その裏では能力者に対する人体実験や強制収用などの非人道的な行為を繰り返していた。

皇神に対抗する私設武装組織・フェザーに属する最強の第七波動“蒼き雷霆(アームドブルー)”の能力者であるGVことガンヴォルトは、皇神の施設に侵入した際に“電子の謡精(サイヴァ―ディーヴァ)”の能力者である少女シアンと出会う。

彼女との邂逅が、全ての始まりであった...

といったカンジ。世界観は完全に中二病チックな雰囲気が漂っています。

無印の続編である「爪(ソウ)」では、
能力者の殲滅を狙う無能力者の青年“アキュラ”がもう一人の主人公として登場します。

以降はこの対照的な2人の主人公を軸にストーリーが進んで行きます。

シリーズの特徴

ではここからはガンヴォルトのゲームとしての特徴を解説していきます。

ハイスピード・ハイテンションな2Dアクション

ガンヴォルトは従来の横スクロールアクションと比べるとゲームスピードが早めに設定されています。

GVやアキュラが走っては、壁を蹴り登り、挙句の果てには空中も飛べてしまうなどなど...

とにかくスピーディーに動き回れるのが特徴です。

また2Dアクションには珍しいシステムとしてコンボを稼ぐ要素があります。

連続して多くの敵を倒し、且つできる限り敵に被弾せずに進めることでハイスコアを叩き出すことができます。

他にも同時に敵を倒したりスキルを使って画面全体に大ダメージを与えたりと、単に攻略するのではなく如何にスコアを稼ぐのかもお楽しみの一つですね。

尚ステージをクリアした際には、クリア時のタイムとスコアを換算してランクが出るようになります。

一度クリアしたステージをもう一度プレイして良いランクを狙ってみるのもまた一興です。

ゲーム中に流れるBGMへの強いこだわり

ゲーム進行中に敵を倒すと“クードス”と呼ばれる数値が溜まるのですが、
これが丁度“1000”を超えると、ヒロインの「モルフォ」「RoRo」が現れて何と歌を披露してくれます。

それも担当声優さんによるガチ歌です。“ガチ”ですよガチ!!(しつこい)

バトル中にヒロインが歌って、主人公たちを応援するという王道的な展開が楽しめます。

「マク○ス」とか「シン○○ギア」とは言ってはいけない

曲数も豊富で、通常BGMを除いて現在までに軽く60曲以上披露されています。

初心者にも配慮した救済システム

ここまで見た方の中には、

「スピードの早いアクションはちょっと...」「2Dアクション自体あまり得意じゃない」

と思った人もいるかと思います。大丈夫、ご安心を。

このシリーズはそれを見越して、ちゃんと初心者向けの救済措置が備わっています。

ほぼ無敵のバリア「電磁結界(カゲロウ)」

敵の攻撃を受けると本来ダメージを受けてしまうのですが、それを回避する手段があります。

それが“電磁結界(カゲロウ)”と呼ばれるシステムです。

GVとアキュラはそれぞれ“EP”“ブリッツ”という専用のゲージが用意されており、
このゲージを消費して色んなアクションや技を使うのですが、

敵の攻撃が当たった際にこれらのゲージを消費してダメージを無効化することが出来ます。

ただ何でも防げる訳でもなく、一部敵キャラの攻撃やボスキャラの必殺技などはそのまま素通りしてしまうこともあります。

またGVやアキュラが攻撃している間はカゲロウが発動しないようになっています。

そして当然ながら、ゲージが足りない状態でもカゲロウは発動しません。

あくまでも補助システムということに留意したほうが良いと思います。

(新作の「X2」ではハイパーガードと言う新システムに置き換わるようです)

ゲームオーバーは無し!!

実はこのシリーズ、そもそもゲームオーバーという概念がありません。

HPがゼロになると、一番最後に通過したリトライマーカーから再挑戦することになります。

万が一ミスしても、何度でもやり直しが効くので徐々にステージに慣れることができます。

ところでこのリトライマーカーは一度通過すると、その時所持していたクードスを全てスコアに換算することになるのですが、

ハイスコアを狙ってリトライマーカーを通過せずにいると、リトライ時の巻き戻しが大きくなってしまうリスクがあります。

攻略を優先するか、スコアを優先するか、自分のプレイスキルに合わせて選びましょう。

一度やられても甦る「ソング・オブ・ディーヴァ」

HPがゼロになった際に、モルフォとRoRoが歌の力で復活させてくれる「ソング・オブ・ディーヴァ」という切り札的なシステムもあります。

発動すると専用の歌が流れ始め、GVとアキュラがパワーアップした状態で復活します。

ただしソング・オブ・ディーヴァは必ず発動するわけではなく、一定の確率で発動するようになっています。

また一度ミスしたことは事実なので、クリア後は強制的にスコアランクが最低の「C」になってしまいます。

発動するとメチャクチャテンションが上がる良システムなのですが、
ハイスコアを狙うならばヒロインたちには控えてもらうことになりますね。(残念ながら...)

ハードで骨のあるストーリー

それとこのシリーズはストーリーが中々に重たい事でも知られています。

他のゲームタイトルと比較してもかなり可愛いデザインに仕上がっていますが、キャラ設定や物語の顛末はかなりエグかったりします。

一応タイトルごとにストーリーはキレイに収まってはいますが、ハッピーエンドにはまだ届かない状況になっています。

主人公’sは早う幸せになってくれや。

ガンヴォルトのアクションは簡単?それとも難しい?

結論から言いますと、まぁまぁ難しい...けどバランスが取れた難易度でもあります。

先述の通りガンヴォルトはハイスピード・ハイテンション2Dアクションと紹介しました。

なので元からあまりアクションゲームに慣れていない人や、スピード感のあるゲームが苦手な人は少し攻略に難儀するかもしれません。

ですがそこを既に述べた救済システム諸々がうま~くフォローしてくれています。
(特にカゲロウの存在はデカい)

2Dアクションが得意な方は更に高難易度モードやボスラッシュも各作品に実装、ないしDLCとして有料配信されているのもあり、

“己の限界に挑める”というのも本シリーズの醍醐味でもあります。

「シンプルにストーリーが楽しみたい」「ハイスコアを狙いたい」「鬼畜難易度を制覇したい」

...などなど、2Dアクションでありながら色んな楽しみ方ができると思います。

既存3タイトル+αを紹介(オススメはどれ?)

ここからは既にリリースされている3タイトル(+α)について、実際にプレイした時の感想を含めて紹介します。

初心者へのオススメ度の目安として、それぞれに総合的な難易度を掲載しているので参考にしていただけたらと思います。

蒼き雷霆 ガンヴォルト

出典:蒼き雷霆 ガンヴォルト-スチーム版 日本語PV/INTI CREATES(公式)(https://www.youtube.com/watch?v=dmY3KWWTcow)
  • 発売日:2014年8月20日/2015年8月29日
  • 対応ハード:Nintendo 3DS/Steam
  • ジャンル:ライトノベル2Dアクション
  • レーティング:CERO B
  • 難易度:★★★☆☆
  • 公式サイト:「蒼き雷霆 ガンヴォルト 公式サイト

記念すべき初代作

主人公のGVがシアン/モルフォと出会い、皇神の能力者たちと戦っていくシナリオが描かれています。

上記の解説には載せていませんでしたが、本作は“ライトノベル2Dアクション”という触れ込み通り、
ゲームの進行中に会話がジャンジャン発生する仕組みになっています。

GVが身内の仲間たちと喋ったり、あるいは敵の能力者とバチバチの戦闘会話を繰り広げたりと、
さながらライトノベルや漫画を彷彿とさせる演出に仕上がっています。

その他装飾品を作ってGVを強化したり、レベルアップでスキルを覚えたりとRPG的な要素も含まれています。

初代作というのもあり、ストーリーを一からしっかり楽しみたい方はこちらがオススメです。

初プレイ時の感想

「ドット絵でここまでスピード感を出せるのか!?」というのが初見の感想です。

ザコ敵を攻撃してから撃破するまでの時間が短いし、GVのダッシュ移動も持続するでいちいち立ち止まることなくゲームが進められる。

初心者がクリアできるよう、ダメージを抑えるシステムが用意されていたのも大きかったです。

かといって、ヌルゲーになり過ぎない適度な難易度調整ができていたとも思います。

私は2Dアクションはそこそこプレイしていた身で、
それこそインティさんが昔製作した『ロックマンゼクス アドベント』もプレイしたことがあったので、

だから何となく慣れていたのもあるかもしれませんね。(アドベントもめっちゃ面白いのでオススメ)

蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪(ソウ)

出典:【公式】蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪 Steam版 紹介映像/INTI CREATES(公式)(https://www.youtube.com/watch?v=BOBtPVb4EFU)
  • 発売日:2016年8月25日/2020年6月22日
  • 対応ハード:Nintendo 3DS/Steam
  • ジャンル:ライトノベル2Dアクション
  • レーティング:CERO B
  • 難易度:★★☆☆☆
  • 公式サイト:「蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪 公式サイト

無印からの続編

前作でGVの敵として立ちはだかったアキュラプレイアブルキャラとして実装し、
皇神とは別の組織である「多国籍能力者連合エデン」が今作の敵対組織として登場します。

基本的な要素は前作からほぼそのまま継承。

アキュラには「ブリッツダッシュ」「EXウェポン」といった専用の新アクションが用意され、
HPを全回復できる「ヒーリング」というスキルも実装されています。

またGVとアキュラが使うスキルにショートカット機能が追加されたり、
アパシー(かんたん)ティミッド(ふつう)レックレス(むずかしい)の三つのクードス難易度が登場し、モルフォ達の歌を聞ける機会が増えたり...

といった感じで、ゲーム全体の難易度も前作よりもやや易しめに調整されており、

ゲーム初心者に対する配慮が改善されています。

アクション系があまり得意じゃなくて救済措置が多めに欲しい!!
という方はこの「爪」から始めてみるのが良いんじゃないかと思います。

初プレイ時の感想

初代に比べて比較的易しめに、かつ遊びやすくなったなというカンジです。

GVとアキュラで二通りのストーリーが楽しめるのはもちろんのこと、
ショートカット機能然り、スキルの着脱機能然り、システム面も順当に進化してくれたと言えます。

またGVとは全く別のアクションを実装したアキュラが登場したのもあって、前作よりもかなりボリューミーな作品だと思いました。

それと個人的に助かったのはクードスの難易度選択。

一度も被弾しないで1000クードスを貯めるというのは、アクションに慣れた人でも中々難しかったのではないかと思います。

モルフォとRoRoの歌を聴きやすくなったというのも好ポイントです。

蒼き雷霆 ガンヴォルト ストライカーパック

出典:【公式】PlayStation 4『蒼き雷霆ガンヴォルト ストライカーパック』 紹介映像/INTI CREATES(公式)(https://www.youtube.com/watch?v=iIIOO2wm4Jc)

「無印」と「爪」の二作品を一つにまとめた同梱版タイトル。

私がガンヴォルトシリーズに触れたのも、このストライカーパックが最初になります。

シンプルに二つの作品がセットで遊べるので、どっちも遊んでみたいという方はこのタイトルがオススメです。

元々は3DS版が最初に発売されて私も3DS版で両作品ともプレイしたのですが、
現在からプレイするのであれば、フレームレートが比較的滑らかな(60fps対応)Switch版かPS4版が良いと思います。

白き鋼鉄のX(イクス)

出典:【公式】白き鋼鉄のX(イクス) 第二弾 紹介映像/INTI CREATES(公式)(https://www.youtube.com/watch?v=fbQGDZvhhsQ)

シリーズ三作品目にして最新作

アキュラを主人公に据え置いたシリーズ初の外伝作品でもあります。

本作はGVシアン・モルフォは一切登場せず、アキュラとRoRoと新ヒロインのコハクがストーリーの中心になります。

システムに関しては「爪」のアキュラのアクションをそのまま継承。
アビリティを購入制にして、無制限に装備できる仕様に変更されています。
(前作はスロット制で装備する数に限界があった)

RoRoには「モード・ダークネス」という諸刃の刃的な攻撃形態が実装され、緊張感のあるバトルが展開できるようになりました。

変更点として、シリーズの特徴の一つでもあったライブノベルシステムが撤廃。
攻略中にRoRoがナビゲートしてくれるシステムに切り替わっています。

また今作でもクードスには三つのモードが用意されていますが(前作と同じ)
精算方法が全モードで統一されており、その関係でクリアランクの規定がかなり厳しくなっています。

さらにはカゲロウを無視する攻撃が増え、特に一部のボスと最後のラスボスは過去最高クラスに手強くなっています。

「ヒーリング」も廃止され、気軽にHPを回復する手段が無くなっています。

「爪」の難易度が緩めだったのか、今作は総じて難しめの調整がなされていると言えます。

シリーズの初心者がいきなりこのタイトルに挑むというのは少々無謀かな...と、
ストーリー的にも「無印」か「爪」を先にプレイするのをオススメします。

初プレイ時の感想

正直に言います。全シリーズ中、一番難しかったです(主にスコア周りとラスボス戦)。

まずスコア。S以上が全然取れんッ!!!

無印や爪でも、S以上を狙うにはそれなりのスコアとスピード感が要求されますが、本作は群を抜いてハイスコアが狙いにくくなっています。

そしてボス戦。何度も死にかけました(-_-;)

カゲロウゴリ押し戦法が封じられているので、より慎重な立ち回りが求められることになりました。
(何かしらの形で事前にアナウンスしてくれたら良かったな...)

ネタバレは控えますが、ラスボスは色んな意味で衝撃を受けました。ストーリー的にも難易度的にも。

とまぁ...思うところは少々ありましたが、
テンポの良さややり込み要素などなど、2Dアクションとしては十分に完成されていたと思います。

新作「X2」「鎖環(ギブス)」はどんな内容になるか?

出典:©INTI CREATES CO.,LTD.2022 ALL RIGHTS RESERVED.(http://gunvolt.com/X2/introduction/)
出典:©INTI CREATES CO.,LTD.2020-2021 ALL RIGHTS RESERVED.(http://gunvolt.com/)

ラストに今年発売予定の新作に関する考察や予想みたいなのを書きたいと思います。

今月発売予定の「X2」は「X」の後日談の模様。公式サイトや実機ムービーも公開済みです。

どうやらアキュラたちは異世界に迷い込んでしまったらしく、そこで大勢のロボットと戦うことになります。

アキュラの姿は以前にも増してメカメカしくなり、攻撃手段がレーザー銃から丸ノコのような近接武器に切り替わっています。(“ブレイクホイール”と呼ぶそうです)

また「爪」に実装されていたヒーリングが復活するそうで、難易度は前作よりも楽になるかと思います。

「鎖環(ギブス)」は...うーん、まだ分からん!!

公開しているティザームービーにはお馴染みのGVともう一人、巫女の様な姿をした少女が操作キャラ登場しているぐらいで、

ストーリーやゲームシステムの詳細は未公開になっています。

そして画像の巫女っ娘の隣には、何やらGVを彷彿させる青い狼(?)が...

いろいろあったはずのモルフォも描かれているということは、彼女も続投するのでしょうか?

今は大人しく続報を待つとしましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

ガンヴォルトシリーズは中二病チックでかつそこそこ難易度が高いので、万人受けしにくいのも無理はないかと思います。

しかしながら逆にそういうのが大好物という方にはトコトンぶっ刺さるゲームだと思います。

ぶっちゃけゲームはいいから歌だけでも一度聞いて欲しいなと思います。

実に約8500字以上の長文記事にお付き合い下さり、誠にありがとうございます。

長くなりましたが今回はここまで。オタッシャデー!!

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