ドーモ皆さん、タツヒコです。
先日6月1日にポケモンの完全新作『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の2ndトレーラーが公開され、いくつかの追加情報が明かされました。
2体の伝説のポケモンや新地方で初登場するポケモン、主人公以外のサブキャラクターやフィールドの詳細などなど...
また一番重要なリリース予定日も決定しましたね。
という訳で今回は...
- トレーラー内で公開された情報まとめ
- 現時点で内定しているポケモンや初登場するポケモン
- 伝説のポケモンのビジュアルや疑問点
- まだ明かされていない情報は?
- 今後の追加情報はどうなる?
これらの内容について解説していきます。
※この記事は2ndトレーラー(6月1日時点)を基にした記事になります。
ポケモンSVの現段階の公開情報(2nd Trailer)
2ndトレーラーで公開された追加情報についてまとめました。
(前回と同様に著作権の関係で資料の引用を程々に留めています。別途動画や公式サイトを参照していただけると幸いです。)
製品情報/公式トレーラー
- 発売:株式会社ポケモン
- 販売:任天堂
- 制作:ゲームフリーク
- 対応ハード:Nintendo Switch
- 発売日:2022年11月18日(金)予定
- 予約開始日:2022年6月1日(水)(ダウンロード版)
2022年8月4日(木)(パッケージ版) - 希望小売価格:6,500円(税込)(ダウンロード版)
6,578円(税込)(パッケージ版) - 通信機能:ローカル/インターネット通信対応
- 対応言語:日本語・英語・スペイン語・フランス語
ドイツ語・イタリア語・韓国語・中国語
(繁体字/簡体字) - プレイ人数:1人(対戦・交換など:2~4人)
- ジャンル:RPG
- CERO:審査予定
- 公式サイト:ポケットモンスター『スカーレット・バイオレット』公式サイト
2月の初公開の時と比べてかなり詳細な情報が出てきましたね。
発売日は2022年11月18日と、『剣盾』の時と同じ11月中旬になりました。
希望小売価格の6500円も明かされたほか、ダウンロード版限定ですが予約受付も既に始まっています。
今作のコンセプト

リニューアルされた公式サイトでは、ポケモンSVの3つのゲームコンセプトが公開されています。
得に気になるのが「特徴② オープンワールドで広がる、自由な冒険」の記述です。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、初めての方でも気軽に遊べる『ポケットモンスター』ならではのオープンワールドを楽しむことができます。
自由に駆け巡ることのできるフィールドで体験できるのは、ストーリーに決められた順序のない、新たな冒険スタイルです。ポケモントレーナーとしての腕前を磨く冒険の旅はもちろん、その他にもたくさんの発見や物語が待っています。様々な人やポケモンと出会い、自分の思うままに『ポケットモンスター』の世界を冒険しましょう。
出典:ポケットモンスター『スカーレット・バイオレット』公式サイト
この触れ込みによれば、従来のポケモンでは当たり前だったフローチャート式攻略が撤廃され、自分の好きな手順でゲームを進められる。
...ということになるのでしょうか?
2017年に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』もオープンワールド化に伴い、攻略順序の概念が取っ払われましたが、
こちらもチャレンジ形式で目的地に進むタイプになるのか...
また『DP』の“コンテスト”や“地下大洞窟”、『BW』の“ミュージカル”や『剣盾』の“ポケモンキャンプ”のようなミニゲーム要素は今作もあるのでしょうか?
何かしら用意されているとは思いますが、現状情報が出ていないため一旦保留しておきましょう。
今までのポケモンの常識がガラリと変わることは、間違いなさそうです。
ベールを脱いだ2体の伝説のポケモン
前々から注目されていた「伝説のポケモン」が今回のトレーラーでついにお披露目されました。
『スカーレット』版ではコライドン、『バイオレット』版ではミライドンが登場するそうです。
コライドンは赤基調の身体に、野性味溢れる青と白の立派なたてがみを携えています。さらに首としっぽの内側には黒いタイヤのような部位が見えています。
対してミライドンは青基調の身体に、機械的な腕とジェットパックらしき脚部が目立ちますね。頭には角らしきイナズマが飛び出し、目はデジタルチックな柄になっています。
また双方ともにトカゲ・ヘビを連想させる爬虫類的なデザインになっており、過去の伝説枠と比べるとややスリムな体格になっています。
片やワイルドで情熱的な雰囲気を醸し出す王のようなポケモン。
片や人工的で近未来から来たとでも言えそうなメカニカルなポケモン。
この2体が物語にどう影響してくるかは定かではありませんが、対照的な存在同士であることは疑いようもないですね。
具体的な考察に関しては下記で取り扱うことにしましょう。
3体の新規登場ポケモンとその他内定勢

新御三家と伝説枠に次いで、新地方で登場する新しいポケモンが3体お披露目されました。
- パモ(英名:Pawim)
- ねずみポケモン/でんき/0.3m/2.5kg/せいでんき・しぜんかいふく
- 『SV』における“ピカ枠ポケモン”。茶色い体毛に黄色の電気袋を持っている。モチーフはげっ歯類動物のマーモットもしくはパカと考えられる。
- グルトン(英名:Lechonk)
- ぶたポケモン/ノーマル/0.5m/10.2kg/アロマベール・くいしんぼう
- 黒い体をした丸っこい形のポケモン。臆病で小心者だが力持ちとのこと。スペイン原産の食用豚・イベリコがモチーフと思われる。
- ミニーブ(英名:Smoliv)
- オリーブポケモン/くさ・ノーマル/0.3m/6.5kg/はやおき
- その名の通りオリーブをモチーフにしたポケモン。頭に生えている実の中にはとても苦いオイルがあるという。
また前回と今回のトレーラー内で実装が確定した、いわゆる内定ポケモンについてもまとめました。
6月時点で下記の既存72体+新規8体(+α不確定)の登場が判明しています。
- 第1世代(赤緑・青・ピカチュウ)
- ピカチュウ/ライチュウ/コンパン/モルフォン/ニャース/ペルシアン/コダック/ゴルダック/コイル/レアコイル/シェルダー/パルシェン/ゴース/ゴースト/ゲンガー/ラッキー(16)
- 第2世代(金銀・クリスタル)
- ピチュー/メリープ/モココ/デンリュウ/ハネッコ/ポポッコ/ワタッコ/ハピナス/ヨーギラス/サナギラス/バンギラス(11)
- 第3世代(RS・エメラルド)
- キャモメ/ペリッパー/チルット/チルタリス/ハブネーク/タツベイ/コモル―/ボーマンダ(8)
- 第4世代(DP・プラチナ)
- ムックル/ムクバード/ムクホーク/ミツハニー/ビークイン/フワンテ/フワライド/ピンプク/リオル/ルカリオ/ジバコイル(11)
- 第5世代(BW・BW2)
- チュリネ/ドレディア/フリージオ(3)
- 第6世代(XY・ORAS)
- ヤヤコマ/ヒノヤコマ/ファイアロー/フラッペ/フラエッテ/フラージェス/ウデッポウ/ブロスター(8)
- 第7世代(SM・USUM)
- ヒドイデ/ドヒドイデ/カリキリ/ララテンス/アマカジ/アママイコ/アマ―ジョ(7)
- 第8世代(剣盾)
- カムカメ/カジリガメ/タンドン/トロッゴン/セキタンザン/イシヘンジン(6)
- 第8.5世代(アルセウス)
- ゾロア(ヒスイ)/ゾロアーク(ヒスイ)(2)
- 第9世代(SV)
- ニャオハ/ホゲータ/クワッス/パモ/グルトン/ミニーブ/コライドン/ミライドン(8)
- ※不確定(全世代)
- ミニリュー/ハクリュー/カイリュー/ハリーセン/デデンネ/カジッチュ/アップリュー/タルップル/ミブリム/テブリム/ブリムオン/コオリッポ
※本体ではなく何かしらのオブジェクトを介して登場したポケモン
こうして見ると第1~4世代が多いのに対して、それ以降は比較的少ない状態になっていますね。特に第5世代に関してはまだ3体しか内定していません。
『BW』をやり込んでいた世代としてはもっと追加されて欲しいところですねェ...
ところで本編シリーズは共通して「図鑑」の完成が冒険の目標になっています。
今回もおそらく図鑑完成を目指していくかと思いますが、最終的に登録されるポケモンの数は何体になるのでしょう?
直近作のポケモン図鑑の登録は(全国図鑑を除いて)新ポケモン限定だったり、『XY』のようにエリアごとに分けられていたりと、
明確な法則や傾向があまり決まっていないように見えます。
ただ『剣盾』の図鑑登録数が、新旧ポケモンを織り交ぜて最終的に400体に留まったことを踏まえると、新地方で会えるポケモンは400かそれ以上の規模になるかと思います。
仮にそうであれば、まだ全体の5分の1程度しか分かっていないことになりますね。
追加されるポケモンはまだまだ増えるかと思います。続報に期待しましょう。
冒険の舞台になる広大なフィールド

今作の目玉でもあるオープンワールドを象徴するフィールドマップの情報が一部公開されました。
木々や緑あふれる草原、岩肌が露出した荒野、しんしんと雪降る氷原、暗闇の洞窟など...
前回トレーラーで映し出された主人公の家や街並み以外にも、多種多様なエリアが確認できます。
またフィールド上には従来通り、NPCのキャラクターやトレーナーが各所に待機していることが判明しています。
映像内では「科学の力って すげー!」というポケモンの名台詞を口にする男性や、NPCトレーナーの“たんぱんこぞう”らしき少年がバトルを仕掛けています。
一方トレーラーではポケモンセンター(?)と思われる施設が登場しています。
この施設は冒険上でどんな役割を担っているのでしょうか...?
バトル/操作システム

個人的に注目していたバトルシステムについて。
前回の記事でも触れましたが、オープンワールド仕様となることでバトルシステムが変更するのか否かが一つの疑問点に挙がっていました。
結論から申し上げると、『剣盾』以前のターン制バトルを採用するようです。
ただいくつか変更点(らしき部分)も見られたので、前作・前々作との違いを具体的にまとめてみました。
- シンボルエンカウント制
- カウントタイムバトルは撤廃→従来のターン制バトル
- 主人公の位置は固定
- カメラ動作は剣盾と同様(?)
- バトルウインドウは剣盾とほぼ同じ配置(野生ポケのHPは『アルセウス』仕様)
- 草むらに入らなくてもしゃがみ歩きで接敵可能(『アルセウス』と同様)
総じて見ると、ベースは『剣盾』で細かい部分で『アルセウス』のシステムが見え隠れしている、といったカンジですね。
しゃがみ歩きに関しては“背後から接触したら必ず先手を取れる”ような仕様があるのか?
また『アルセウス』バトルの特徴の一つである「力業・早業」システムは続投するのか?
まだまだ気になる所はありますが、一先ず今までのターン制バトルは問題なく楽しめるかと思います。
冒険を彩るサブキャラクター達
主人公以外に冒険を盛り上げてくれるサブキャラクターが数名公開されました。
まず冒険を始める前に御三家のポケモンを提供してくれる“博士”が、今作はなんと2人バージョン別に登場します。
『スカーレット』版にはオーリムという女性が、『バイオレット』版にはフトゥーという男性の博士が登場するそうです。
今の所軽い自己紹介ぐらいしか映像で見せていないので、具体的な素性や性格は謎に包まれています。
パッと見た感じ、オーリムはかなりワイルドというか肉食系な空気を漂わせていますね。
フトゥーは対照的に寡黙で物静かな印象を持ちます。(あと着ているボディースーツが気になる)
次いで主人公の先輩としてあれこれ教えてくれる女性トレーナーの“ネモ”が登場します。
主人公の友達で、何でもポケモンバトルが好きでかなりの実力者らしいです。
過去作では選択しなかった性別の主人公がトレーナーが先輩として登場したり、ライバル役を兼ねていたこともありましたね。
彼女もまた主人公のライバルとして、道中で何度か戦うことになると思います。
また主人公と同じくバージョンによって着ている制服が変わるようです。
同じ制服を着ている辺り、ネモも主人公と同じ門下のトレーナーなのでしょうか?
主人公のキャラメイク・着せ替え要素

前回の記事で主人公の服装がバージョンで異なる話をしましたが、
今回のトレーラー内では、髪型・肌色・帽子・バッグ・その他アクセサリーを付け替えられるキャラメイク要素が判明しました。
主人公のキャラメイク要素は『XY』で初導入され、一部を除いて『アルセウス』まで続投されています。
- 『XY』...初実装。髪色・髪型・帽子・服・バッグ・靴を自由に変えられる。
- 『Ωルビー・αサファイア』...マイナーチェンジ作のためかまさかの廃止。
- 『サン・ムーン』...無事復活。概ね『XY』と同じ。
- 『USUM』...前作と基本同じ。新規でアイテムや髪型が追加されている。
- 『Let’s Go ピカ/ブイ』...主人公だけでなく相棒(ピカブイ)も変えられる。
- 『剣盾』...さらにパワーアップし、リーグカード機能が実装された。
- 『BD・SP』...帽子・服・カバンがセットになった“○○スタイル”を選択できる。
- 『アルセウス』...前作と基本同じ。ポケモンと写真撮影することが可能。
ただし、現時点で服自体を変えられるかどうかは明らかにされていません。
一部では「服装は固定で、変えられるのはその他の部分だけではないか?」
...とも噂されているようです。
もし今作が前回でも予想した学園モノであれば、その可能性も無きにしも非ずといった具合でしょうか。
ただ前作まで続投して好評だったシステムを、いきなり撤廃するのも返って違和感があります。
オメガルビー・アルファサファイア?なんのことでしょうか?()
なので制服で固定するとしても、卒業(殿堂入り後?)した後は自由に変えられる、みたいな流れになってもおかしくないと思います。
4人同時マルチプレイに対応

前々作の『剣盾』では“マックスレイドバトル”限定で4人協力プレイが可能でしたが、今作は通常の攻略上でマルチプレイが楽しめるそうです。
映像内では姿が異なる主人公同士が、フィールド上で会ったり、ポケモン交換を行っている様子が確認されています。
また従来通り、バトルもマルチプレイで可能だそうです。
『剣盾』のレイドバトルみたいなゲームモードは今の所確認されてませんが、マルチ要素を最大現に活かした遊びが今作にも用意されていると思います。
(※補足ですが、マルチプレイを行うにはNintendo Switch Onlineへの加入が必要になります)
ポケモンSVに関する諸々の考察/疑問点(2nd Trailer)
ここからはまだ公式側が紹介しきっていない部分や、諸々の疑問点に関しての私の考察を提供していきたいと思います。
前回も書きましたが、下記の内容はあくまでも予想や推測の一環に過ぎません。確定した情報ではないことに留意してご覧いただけると幸いです。
前回の考察内容
考察に入る前に、前回の記事で取り扱った内容について軽くおさらいしましょう。
- ポケモンSVのテーマ...???
- 新地方のモデル...スペイン・ポルトガルでほぼ確定
- 伝説・幻枠のモチーフ...「バスク神話」の可能性アリ
- アラモスタウン再登場の可能性...???(9割私の妄想)
- 悪の組織の存在&モチーフ...???
- 学園モノの可能性...可能性アリ
- タイトルロゴの“ン”とバトルとの関連性...???
- バトルの基本システム...従来のターン制バトル
- 具体的な発売日&次の情報公開...11月18日(金)/6月1日に公開済み
これらを踏まえた上で考察していきます。
テーマは“光”ではなく“時代・太陽”?

前回記事では「スカーレット・バイオレット」というサブタイトルから、作品のテーマは“光”ではないかと予想しました。
しかし今回のトレーラーで明かされたコライドン・ミライドンとオーリム・フトゥーの姿やポジションから、
今回のテーマは“光”というよりも“時代”になるんじゃないかと改めました。
古来と未来という相反する時代同士で、新地方にどのようなイベントをもたらしてくれるのでしょうか...
一方動画内では度々“太陽”を強調するようなシーンがあったと思います。
太陽は昔から信仰の対象とされて来た存在で、言わずもがな科学技術が発展した現代でも欠かせない熱や光の源です。
ポケモンにとって太陽と言えばソルロックやウルガモス、『サン・ムーン』の看板ポケモンであるソルガレオなど、数多くのポケモンのモチーフになっていますね。
前回も触れた通り、今作の舞台のモチーフとされているスペインは“太陽の沈まない国”と呼ばれており、
新地方の施設やエリア各所には太陽を基にした意匠が施されています。
サブタイトルの件で触れた赤外線/紫外線も、太陽が放つ「太陽光線」の一部です。
なので冒険の過程で太陽がストーリー上重要な役割を果たす可能性はあるかなと思います。
オレンジとブドウのシンボル

トレーラーの冒頭に前回も登場したサグラダファミリア似の建物が登場しましたが、その正前にはオレンジとブドウが描かれたオブジェがあります。
薄々察した方もいるかと思いますが、オレンジとブドウはスペインでは主要な果物として扱われています。
オレンジに関してはバレンシアという街が主な産地として知られており、“バレンシアオレンジ”という品種が有名です。
またオレンジ自体に『生涯のパートナー』や花言葉・暗示として『愛しさ』『優しさ』『子孫繫栄』といった前向きな意味が込められているそうです。
一方でブドウ側にもおもしろい情報があります。
スペインはワインの産地として有名ですが、その原材料としてスペインでは数多くのブドウが栽培されています。
2大赤ワイン品種として知られるテンプラニーリョ(Tempranillo)や、スペインで栽培されるブドウの約30%を占めている白ブドウのアイレン(Airén)、
他にもガルナチャ、カリニェナ、メンシア、ボバル、アルバリーニョ、シャレロなどなど...
豊富な品種をスペイン一国だけで取り扱っています。
また世界最大規模のブドウ農園を営んでいるのもスペインです。
話をまとめるとオレンジとブドウが採用されていたのは、“新地方のモデルであるスペインがオレンジとブドウに所縁のある国だから”と推測することができます。
一方でシンボル自体に何か特別な意味があるかというと、そういった部分は確認できていません。単にバージョンを区別する目的で置かれたものかと考えられます。
謎の旗の存在

トレーラーの中盤過ぎにポケモンバトルのフィールドと思われるカットが出てきますが、同時に謎めいた旗が映っていましたね。
旗のデザインはイナズマ(?)がくりぬかれた星型のエンブレムに、三本の火柱が描かれています。
情報がこれだけしかないのでまだ何とも言えませんが、可能性としては「新地方のシンボルの一つ」か「悪の組織のマーク」があると考えています。
あるいは『BW』『剣盾』で採用されていたジム戦で使用されるロゴという線もあると思います。
後の情報でこれらの内容は明かされていくと思います。
コライドン・ミライドンの謎

さて、ビジュアルが明らかになった伝説枠のコライドン・ミライドンですが、
いくつかの疑問点と映像内で気になるところがあったので、ピックアップして考察したいと思います。
ビジュアルモチーフはやはりバスク神?
最初に前回も挙げたモチーフ元について。
スペインには「バスク神話」というバスク地方周辺に伝わる伝承があり、これが今回の伝説・準伝説・幻枠になるのではないかと予想しました。
お披露目されたコライドン・ミライドンの姿形を見るとどうでしょうか?
生態やバックグラウンドがまだ不明なので、あくまでも見た目だけの話になってしまいますが、
コライドンはその豊富なたてがみからバスク神話の最高神にして豊穣を司る女神マリに比較的近い姿をしています(下に画像あり)
対してミライドンはとても神話に登場しなさそうな近未来な見た目ですが、蛇っぽい姿と電気を帯びている点から、雷神にして蛇神であるシュガールに近いと言えますね。
タイプは無難に“ほのお”と“でんき”?
未公開の状態であるタイプについても考えてみましょう。
ポケモンのタイプは全部で18種類あり、伝説のポケモンにもそれぞれタイプが割り振られています。
その中でもパッケージを飾る看板ポケモンのタイプは毎回ダダ被りしないよう、上手く選別されています。
参考として過去作の看板ポケモンのタイプを一覧形式で掲載します。
- ホウオウ/ルギア(金銀)
- ほのお・ひこう/エスパー・ひこう
- グラードン/カイオーガ/レックウザ(RS・エメラルド)
- じめん/みず/ドラゴン・ひこう
- ディアルガ/パルキア/ギラティナ(DP・プラチナ)
- はがね・ドラゴン/みず・ドラゴン/ゴースト・ドラゴン
- レシラム/ゼクロム/キュレム(BW・BW2)
- ドラゴン・ほのお/ドラゴン・でんき/ドラゴン・こおり
- ゼルネアス/イベルタル/(ジガルデ)(XY)
- フェアリー/あく・ひこう/(ドラゴン・じめん)
- ソルガレオ/ルナアーラ/ネクロズマ(SM・USUM)
- エスパー・ほのお/エスパー・ゴースト/エスパー
- ザシアン/ザマゼンタ/ダクマ・ウーラオス/バドレックス(剣盾・DLC)
- フェアリー・はがね/かくとう・はがね/かくとう(あくorみず)/エスパー・くさ
神秘的な印象を持たせるためか、こうして見るとエスパーとドラゴンが多いですね。
さてコライドンとミライドンですが、
先述の通り生態や素性が不明なのに併せてタイプもまだ明らかにされていません。
ミライドンはでんきタイプかはがねタイプあたりが予想できますが、コライドンはどうでしょう。
体色的にはほのおタイプが妥当かと思いますが、仁王立ちの姿や神話が絡んでいる可能性からかくとうやフェアリーも考えられます。
ちなみにほのお/でんきの組み合わせは、『BW』のレシラム・ゼクロムと被っています。
なのでもしコライドン/ミライドンでほのお/でんきの組み合わせになるなら、もう1タイプ別のものがくっついてくるかと思います。
コライドンは“ほのお・かくとう”か“ほのお・フェアリー”、ミライドンは“でんき・はがね”か“でんき・エスパー”といった具合になるかな~と思います。
双方から聞こえる“音楽”
コライドンとミライドンが登場した際に、それぞれの映像からBGMとは別のリズミカルな音楽が流れているのに気づきましたか?
コライドン側からは野性的な太鼓の音色が、ミライドン側からはDJが使うミキサーに似た電子音が聞こえてきます。
ヘッドセットやイヤホンを付けると左右から別々に聞くことができます。
単なる演出とも捉えられますが、個人的にはこれらの音がコライドン・ミライドン双方の体から聞こえているようにも思えます。
心臓の鼓動音なのか、鳴き声の一種なのか、定かではないですが伝説のポケモンらしい荘厳な雰囲気を醸し出していますね。
ゲームタイトルに設けられた“枠”の意味
サブタイトルの「スカーレット・バイオレット」をよく見ると、金色の枠が設けられているのが確認できます。
コライドン・ミライドンを表現したと思われるデザインですが実はこの枠、過去作には見られない新要素だったりします。
『赤・緑』に始まり『アルセウス』までの本編シリーズにおいて、タイトルとサブタイトルの周りを囲うような枠がデザインされたことは一度もありません。
地味ではありますが、過去作と比べるとその違いがハッキリと映るかと思います。
で、今までにない要素なのは良しとして、なぜ最新作の『SV』に急にこのような枠が用意されたのでしょうか?
不思議なデザインを見ても、ただおしゃれ目的で設置したようには見えません。

そこで真っ先に候補にあがるのが前回記事で取り上げたバスク神話の最高神・マリの絵です。
マリの絵をよく見ると、四隅に謎のシンボルが描かれているのが分かります。
これが何を意味しているかは定かではありませんが、何の偶然か『SV』の金枠にも同じように四隅にシンボルが描かれています。
シンボルの絵は一つ一つ違いがあり、何かしらの意味や暗示が込められているように思えます。
- 左上のシンボル=砂時計?...「時間」を意味している?“00”という数字?も確認
- 右上のシンボル=欠けた4つの円...ブドウにも見える他、マリの絵と僅かに似ている
- 左下のシンボル=縞模様の六角形...タイトルの“ン”と関係アリ?
- 右下のシンボル=植物のツル?...マリの「豊穣神」「自然神」を意識している?
枠の中央にいるコライドン・ミライドンと何か関係があるとは思いますが、まだ推測の域を超えられていません。
物語を進めていく過程で何か分かるかもしれませんね。
パッケージの特徴
枠に次いでパッケージにも過去作には無い特徴があります。
基本的にポケモン本編のパッケージは、両バージョンの看板ポケモンがお互いに向き合う形でデザインされています。
ですが今作に関しては、コライドン・ミライドン双方が向き合わず、逆に背を合わせているのが確認できます。
ホームページで公開されているオーリム・フトゥーも同様に背を合わせています。
この様子を見ると古代と未来という対照的な時代所以なのか、対立しているようにも見受けられますね。
バージョン別で対立・対照関係が発生するというのは、さほど珍しい話ではありません。
『RB』『Ωルビー・αサファイア』だとマグマ団/アクア団とグラードン/カイオーガが対立していたし、
『XY』ではゼルネアスとイベルタルが“生命”と“破壊”という対照的な属性を司っています。
ただパッケージにまでその様子が現れるというのは、今までになかったことです。
また上のポケモン情報局公式のツイートでは、「まるで古い本の表紙のようで、ワクワクしますね」と古本をイメージしていることに言及しています。
本と言えば物語や資料といったイメージが浮かぶかと思いますが、
1stトレーラーの中にも、無数の古い史料や文献らしき書物に溢れた部屋に警備員の男性が立ち入るシーンがありましたよね。
伝説枠のモチーフにバスク神話が関わっている可能性も考えると、『SV』のストーリーでは神話や伝承的な内容が押し出されるのでしょうか?
あるいはコライドンとミライドンがバチバチの戦いを繰り広げるのでしょうか?
過去作以上の壮大な物語が展開されることを期待します。
トレーラーラストの謎の映像

盛り沢山の新情報を提供してくれた2ndトレーラーですが、映像のラストにある奇妙なシーンが映ってましたね。
宝石のような万華鏡のような、キラキラした背景からモンスターボールが飛んでくるという意味深な内容になっています。
宝石と言えば、前回の考察でも触れていましたね。
「タイトルの“ン”の部分が六芒星(宝石)になっており、本作の新要素に繋がっているのでは?」という考察を出していたかと思います。
一部では宝石という一面と、さらに上記の“時代(時間)”というテーマを繋いで、『DP』のディアルガと関係があるのでは?
という考察を推している方も一定数いらっしゃるそうです。
個人的には『SV』を象徴する新システムかコライドン・ミライドンに関わる“何か”、あるいは新地方由来の伝承的なものを勝手に予想しています。
この辺りは情報が不足しているので、今後の公式の展開に期待しましょう。
その他判明していない要素
上記以外に公式がまだ明かしていない情報を一覧形式でまとめました。
- 新規実装ポケモン&既存の内定ポケモン
- 準伝説・幻枠のポケモン
- 新御三家の進化形態
- 主人公のデフォルトネーム
- ネモ以外のライバルトレーナー
- 新地方の名前・その他詳細
- 新地方のフィールド・エリア詳細
- シティ・タウン・その他施設
- ジム・ジムリーダーの存在
- チャンピオンの詳細
- 悪の組織とそのメンバー
- バトルの新しいシステム
- ランクマッチの存在
- 新技・新とくせい・新アイテム
- ポケモンライドの可否
- 過去作との連携要素・人物のゲスト出演
見ての通りまだまだ未公開の情報が多いです。
特にキャラクターやタウン・シティなどの情報がほとんど隠されたままになっています。
これらの情報がいつ頃明かされるかはすぐ下で考察しますね。
今後の情報公開

さて前回も書きましたが今後の情報公開について。
本編シリーズは例年新作の2ndトレーラーやプロモーションビデオが公開された後、発売日までに新情報を小出しで発表するスタイルを取っています。
今回も特に変更がなければ、来月以降に“新報”や“ニュース”といった具合で公式から何度もアナウンスが来るかと思います。
また毎年夏に開催されている「Pokémon Presents」でも、何か情報が出てくるかもしれません。
発売日直前には新要素をまとめた総まとめ動画が公開される可能性もありますね。
公式TwitterやYoutubeの更新に注目しておきましょう。
まとめ

いかがでしょうか。
発売日や看板ポケモンが判明し、ようやくスタートラインに立った気がしますね。
主人公のキャラメイクや新地方で登場する新ポケモンも登場し、徐々に盛り上がりが見えて来るのが分かります。
とは言え『SV』の全貌が明らかになるのは、まだまだ先の話。
以降もポケモン公式の動向に期待していきましょう。
前回からさらに約3000字プラスされた極・長文記事にお付き合いくださり、誠にありがとうございます。
今回はここまで、オタッシャデー!!